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平成29年12月、クロス取引で株主優待獲得しました。
SBI証券の一般信用(短期)を使った株主優待取りに今回で人生2回目のチャレンジです。
今回は、クロス取引をする中で、フライングクロスという技を使います。
決してプロレスの技ではありませんのであしからず。
陸マイラー界では、ソラチカルートが閉鎖されざわざわとしている中ではありますが、くよくよしても仕方ありませんので、引き続き自分がお得と思えることにどんどんチャレンジしていこうと思います!
フライングクロスを使うと、ANAのような人気銘柄であっても、購入できるチャンスが大きくなり、結果的に株主優待の権利を獲得しやすくなります。
ただし、後述しますが、デメリットとしては、通常のクロス取引をするより少し多めの費用がかかります。
フライングクロスという技は、クロス取引の応用パターンです。
そもそも「クロス取引とは??」という方は、その仕組みを下記記事に記載してあります↓↓
- ANA株主優待券は激戦
- 【復習】一般信用売り(短期)とは??
- フライングクロスのデメリットは??
- フライングクロスの仕組みと必要性
- フライングクロスのやり方は超簡単
- フライングクロスをやる価値は??
- 実践!!フライングクロス取引
ANA株主優待券は激戦
クロス取引を始めたきっかけは、、ANAの株主優待がほしいと思ったからです。
ところが、ANAの株主優待は人気なんですね。
ANAの株主優待券を取得できる時期は、3月末と9月末です。
平成29年9月末に、初めてのクロス取引でANAの株主優待を獲得しようと挑みましたが、人気銘柄すぎて獲得できませんでした。
ちなみに、次にANAの株主優待をクロス取引で獲得できるのは平成30年3月末です。
もちろんANAの株主優待だけでなく、その他の人気銘柄についても、クロス取引においてフライングクロスを使えば、同様に権利取得がしやすくなります。
とはいえ、陸マイラーとしては、ANAの株主優待狙いに焦点を定め、それまでにクロス取引の経験値を積み、満を持してANA株主優待券を取得しよういう個人的な企みがあります。
前述のとおり、平成29年9月末にANA株主優待券をが取得できなかった時の反省としては、「権利確定ギリギリのタイミングでクロス取引をしようとしたため、枠が埋まっていて、どの株主優待にするかあまり選択肢がなかったことと、初取引でテンパってスクショが撮れなかったこと」です。
これらの反省を踏まえて、今回は、普通どおりクロス取引をするよりも1日早く取引に挑める、フライングクロスという技にチャレンジしました。
【復習】一般信用売り(短期)とは??
とフライングクロスの説明をする前に、今回利用した「SBI証券」でクロス取引をする場合に使う一般信用売り(短期)について復習します。
これが通常のクロス取引の流れです。
- SBI証券の一般信用(短期)の信用売りはその期間が5日営業日
- SBI証券の信用売りができる時間帯は前日の19時以降
つまり、これらを平成29年12月に当てはめると
- 権利落ち日=12月27日
- ↓
- 権利付き最終日=12月26日
- ↓
- 信用新規売り建て=12月21日(約定させる日)
- ↓
- 12月20日19時ジャストに注文
しかし、この日程にならって、最速であるはずの12月20日19時ジャストに信用新規売りをしようと思っても、人気銘柄についてはすぐに又はすでに在庫切れになっており、注文することができないということが多々あります。
そんな時、少し手数料が高くなってもいいという条件が付きますが、フライングクロスを使うと、約定できる可能性が高くなります。
フライングクロスのデメリットは??
すいません、まだ、フライングクロスの前段階の話です。
前述のとおり、そもそもクロス取引をするからといってお目当ての銘柄を確実に取得できるわけではありません。
お目当ての権利獲得に向けて、開始時刻に、ライバルたちとヨーイドンで競い合って、先にお目当ての銘柄を押さえないといけません。
楽天スーパーSALEの目玉商品のようなイメージです。
人気銘柄については在庫がすぐになくなり、結果として信用買いをすることは困難になります。
ところが、このフライングクロスを利用すれば、通常より1日だけ早く信用売りの在庫を確保することでき、つまり、「通常のクロス取引より1日早く取引に入ることができるため、ライバルを出し抜くことができる」というわけです。
ただ、そのデメリットとして【現渡しができない=手数料が少し高くなる】という点が挙げられます。
フライングクロスの仕組みと必要性
フライングクロスとは、SBI証券の短期(5日)一般信用売りを利用したクロス取引(つなぎ売り)で、約定日を含めて6営業日目の朝の強制決済を利用した手法
です。
強制決済とは、約定日を含めて5営業日以内に返済しない場合は6営業日目の朝に強制で買い戻しが行われることです。
そして、この強制決済となるため、現渡しができなくなるのです。
通常、クロス取引(つなぎ売り)は権利落ち日に「現渡し」をすることで決済を行いますが、フライングクロスの場合は現渡しができません。
フライングクロスでは6営業日目の朝に一般信用売りした分のみ強制決済されます。
よって現物株式の分のみ、信用売りが強制決済された同じ日の朝に、成行売りの注文を出す必要があります。
ゆえにデメリットとして現渡しできないことで手数料が2重にかかることになります。
完全に余談ですが、「強制決済=ロスカット」でFXでロスカットされた恐怖が蘇りますww
話を戻します。
おさらいとして、クロス取引で株主優待を獲得するためには
- ①現物買いと信用売り(短期)を同時に注文
- ②権利確定後、それらを現渡しで市場へ返す
という流れが通常です。
が、この信用売り(短期)が曲者で、人気銘柄については早々に在庫がなくなるのです。
いわば、クロス取引においては、この信用売り(短期)を制する(約定させた)者が株主優待の権利を得ることができるのです。
フライングクロスのやり方は超簡単
信用売り(短期)は、証券会社が保有する銘柄の株を借り、それを空売りするんですが、証券会社が保有する株は有限です。
ですから、株主優待目当てのクロス取引が一般化してる現在、株を借りること(信用売り)は、人気銘柄においては争奪戦です。
そこでフライングクロスという技が活きてきます!
例えば今回、平成29年12月の取引でいうと、
平成29年12月は、26日が権利付の日、27日が権利落ちの日なので、21日に約定させれば5営業日目が27日になり、権利日をまたぐことができ、株主優待の権利を獲得できます。
ということは、 争奪戦は20日19:00ということになります。(21日の朝一に約定させるには、前日の19:00から予約がきます。ゆえに、この20日の19:00がヨーイドンの開始時刻となり、そこから争奪戦が始まるのです。)
ところが、このフライングクロスを使うと、争奪戦は19日19:00になります。
そうです、1日早く取引に入ることができるのです。
とは言っても、フライングクロスをするために何か特別な手順を踏む必要はありません。通常20日19:00に信用売りをするところ、フライングクロスをするためには、「19日19:00に信用売りをする」だけです。
たったこれだけ。
フライングクロスをやる価値は??
そして、何度も言いますが、フライングクロスをすると、現渡しができませんので、
- 売買手数料が余計にかかる
- 貸し株料も多くなった日数分かかる
というデメリットがあるということになります。
フライングクロスについての説明というか、考えた方は以上です。
結局は、フライングクロスをして獲得する銘柄の株主優待が以下の構図となれば、フライングクロスをする価値があるということになります。
フライングクロスをする手数料<株主優待の価値
これを念頭に、今回平成29年12月末に行った私のクロス取引は以下のとおりです。
実践!!フライングクロス取引
今回、実際に平成29年12月末の権利確定銘柄を狙って、フライングクロス取引を行いました。
そして、フライングクロスを使うからには、通常のクロス取引のやり方で入手しにくい株主優待券を狙います。
人気銘柄「すかいらーく」狙い
今回のお目当ての株主優待の銘柄は「すかいらーく」です。
優待内容はこんな感じです。
保有株式数 | 贈呈金額(食事券) |
(12月末日基準日) | |
100株~299株 | 3,000円 |
300株~499株 | 11,000円 |
500株~999株 | 18,000円 |
1,000株~ | 36,000円 |
株価は1600円前後なので、概ね
- 3000円分の株主優待を狙う場合は100株×1600円=16万円
- 1万1000円分の株主優待を狙う場合は300株×1600円=48万円
のクロス取引をする必要があります。
保有株式数に比例して優待内容も良くなっていきますが、今回は、現実的でお得な300株で1万1000円のゾーンを狙います。
- さぁ、フライングクロスを使って実際に人気株主優待を獲得することができたでしょか?
- 獲得できたとして、気になる経費は?
少し長くなってきたので、実際の取引画面や費用計算はおって別記事で公開いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
なにぶん初心者が書いていますので、誤りがあればコメント等からご指摘いただけると幸いです。
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